Power Apps ギャラリーコントロール上の変更を都度Collectionへ反映させる
Collectionをデータソースとしているギャラリーにテキストコントロールなどを設置して、直接値を書き換える方法について。
やり方
ギャラリーでリスト上に表示したCollectionに対して都度更新したい場合、以下のようにコントロールのOnChangeなどでPatch()処理を行います。
TextInput1.OnChange:
Patch(colItems,ThisItem,{Value1:Value(TextInput1.Text)})
OnChangeなどに仕込むことで、変更を半リアルタイムで反映させることができます。
動的に表示したい数値などがある場合に有効です。合計値とか。
必要がないのであればリアルタイムでの反映は処理速度に影響がでそうなので適切なタイミングで変更を反映するようにしてください。
サンプルで使用したCollection
ClearCollect(colItems,{Value1:0,Value2:0},{Value1:0,Value2:0},{Value1:0,Value2:0})
Power Automate x MSGraphでTeamsのチームにメンバーを追加する
必要なアクセス許可
今回必要なアクセス許可の種類は以下です。
GroupMember.ReadWrite.All
事前にアクセス許可を設定しておきましょう。
Teamsのチームに追加する
下記のサンプルのようにするとチームに追加することができます。
チームへ追加 サンプル
{
"requests": [
{
"id": 1,
"url": "/groups/{GroupId}/members/$ref",
"method": "POST",
"headers": {
"Content-Type": "application/json"
},
"body": {
"@@odata.id": "https://graph.microsoft.com/v1.0/directoryObjects/{UserId}"
}
}
]
}
チームへ追加 パラメータの解説
url内のid:GroupIdを指定します。{}は不要です。
body内のid:UserIdを指定します。{}は不要です。
ここまででチームへ追加することができます。が・・・
Docs参考にしてもできない?
Docsを参考にしてもうまくいきません。@付きパラメータがエラーを吐いてしまうためです。
@@にすると解決します。(サンプルでは解決済み)
実行するとOffice365Groupに追加される
上記を実行すると、Azure ADでグループに追加できたのを確認できます。
Teams反映には時間がかかる
ただ、すぐにはTeamsには反映されません。反映には最大2時間かかるようです。
ご注意ください。
参考URL
グループにメンバーを追加する リファレンス
https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/group-post-members?view=graph-rest-1.0&tabs=http
Office 365 グループおよび Microsoft Teams
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/office-365-groups#group-membership
MS Flow doesn't allow adding @ sign in the body of HTTP Action
http://www.suhail.cloud/2018/03/ms-flow-doesnt-allow-adding-sign-in.html
Power Automate x MSGraphでメンバーとしてユーザーを招待する
必要なアクセス許可
今回必要なアクセス許可の種類は以下の2つです。
User.Invite.All
Directory.AccessAsUser.All(ゲストで招待する場合は不要)
事前にAzureADでアクセス許可を設定しておきましょう。
ユーザーをメンバーとして招待する
以下のような感じで実行するとユーザーを招待することができます。
ユーザーの招待 サンプル
{
"requests": [
{
"id": 1,
"url": "/invitations",
"method": "POST",
"headers": {
"Content-Type": "application/json"
},
"body": {
"invitedUserEmailAddress": "abc@gmail.com",
"inviteRedirectUrl": "https://www.office.com/?auth=2",
"invitedUserType": "Member",
"sendInvitationMessage": true
}
}
]
}
ユーザーの招待 パラメータの解説
invitedUserEmailAddress:必須
→招待するユーザーのメールアドレスを指定します。必須です。
inviteRedirectUrl:必須
→招待後リダイレクトする先を指定できます。任意のページを指定できますが、空にすることはできません。
invitedUserType
→招待ユーザーの種類を指定できます。初期値はGuestです。ゲストでよければ指定する必要はありません。
sendInvitationMessage
→招待時にメールを送るか否かの設定です。初期値はfalseです。メールを送る必要がなければ指定する必要はありません。
上記パラメータをカスタマイズして使用してください。
他にも必要に応じてパラメータを設定することができます。
メンバーとして招待するために必要な権限
ゲストではなくメンバーとして追加するには、実行ユーザーにグローバル管理者権限が必要になります。
加えて、AzureADのアプリケーションのアクセス許可ではDirectory.AccessAsUser.Allも追加します。
これはアプリにユーザーと同様のアクセス権をもたせるものです。
権限がない場合はゲストでのみ招待することができます。
ここまででユーザーの招待をすることができます。
招待したユーザーID
応答のinvitedUserのidから招待するユーザーのIDを取得することができます。
Power Automateで続けて処理をする場合はこのユーザーIDを使うことができますね。
招待後の動作について
実行すると、ユーザーへ招待メールが送られます。リンクからアクセスすることでテナントに参加できます。
処理後、リダイレクト設定した任意のURLへ移動します。
参考URL
外部ユーザを招待する リファレンス
https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/invitation-post?view=graph-rest-1.0&tabs=http
Company Administratorについて
ディレクトリのアクセス許可
https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/permissions-reference#directory-permissions
Power Automate フローがソリューションに入っていると外部テナント用MSGraphのアクションが失敗する
外部テナントをMSGraphを使用して操作しようとした際に、どうもうまく動かなかった。
カスタムコネクタ作成時のテストではうまくいっていたのに。
下記のようにソリューションに入っていると失敗する。
試しにマイフローから作成すると、問題なく動作した。
感想
今回はMSGraphのことだったが、他のことでフローが失敗する場合でもソリューションから出して試してみるといいかもしれない。
ちなみに自テナントの場合はソリューションでもちゃんと動作していた。
原因は・・・不明です。