Power Apps | 新しいプログラミング言語 英語 が発表されました
Microsoft Build 2021 にて、自然言語解析AI GPT-3 を利用した Power FX コードの自動生成機能が発表されました。
これにより、対応言語(現在は英語のみ)で処理を記述すると、Power Apps が数式を出力してくれるようになります。
英語でプログラムできます。
対応すれば日本語でもプログラムできます。
人の言葉でプログラムが可能に!
ついにプログラミング言語を書くことなく、プログラムを実装することが出来るようになりました。
例では、英語による指示からデータ取得の数式(Power FX)を出力していました。
さらに、2つ目の機能として、例から数式出力の機能も発表されました。
表示したい形式(結果)を記述することで、それを実現するための数式を生成してくれる機能です。こちらも非常に強力です。
どちらにおいても、どうしたいか、だけ書けばいいので、 Power Apps の知識は全く必要ありません。
要するに、メリットとしては?
単純に現状ユーザーが受ける恩恵を端的に表すと、
「ノーコードで様々な処理をさせることが可能になりました。」
となります。
現状実際に触れることが出来ないため、どこまでできるかは把握できていませんが、例ではデータの取得部分を自然言語から生成していました。これだけでも、かなり大きな効果が見込めます。
対応している部分に関しては、Power Apps を全く知らなくても作ることが出来ます。
コードが不要になった?
どこまでこの機能が対応しているかは不明ですが、
その他の実装は未だに Power FX を使用して人間が実装する必要があります。
ただ、今後この機能は拡張されていきます。
完全にノーコードとなり、真にアプリケーション開発の民主化を達成する日を期待して待ちましょう。
その中途であっても、Power Apps 習得の負荷、コストは低減され活用のハードルは下がっていきます。是非活用していきましょう。
今すぐ利用できる?
6月から北米でレビューが開始され、順次世界に展開されていくようです。日本がいつかは不明です。
AIが作ってくれるなら、実装は理解しなくていい?
そんなことはありません。
今回の機能はあくまで実装の候補を教えてくれる機能です。
その候補から実装を選び、 Power Apps に適用させる操作と責任はアプリ作成者にあります。
どのように実装され、どのように動作するかなどは作成者は把握しなければなりません。
(もちろん Microsoft もAIがおかしな数式を出力しないような仕組みを組み込んでいます。)
アプリ作成者の負担があまり変わってないように聞こえますが、一から作成する負荷と生成された数式を理解し、適用する程度の負荷では大きく異なるはずです。
Power FX は理解しやすいはずです。書けなくても、読めればいいんです。
同様の機能は拡張されていく
AIによる作成支援は今後も強化されるようです。
Power Apps のみならず Power Platform 全体で同様のAIによる開発支援機能は投資され、強化されていくようです。
すでに Power BI には [ 例を使用してテーブルを追加 ] の機能があったりしますね。
まとめと感想
今回の機能は市民開発者が一番引っかかる部分の解消に一役買っていると思います。
初心者がアプリを作成して、一番引っかかるのがデータの取得、フィルタリング、ソート辺りだと思われます。データ取得の部分はそもそもデータとは・・・・といったような要素も含みますし。
少なくともそこが解消することは大きな進歩です。
今回の機能によりそのハードルが無くなることで、確実に Powe Apps 利用のハードルは下がりました。今後の機能拡張にも期待しつつ、積極的に新機能を活用していきましょう。
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参考URL
Introducing Power Apps Ideas: AI-powered assistance now helps anyone create apps using natural language