Power Appsの使い方

Power AppsとPower Automateの使い方やできることがわかるブログを目指しています。

Power Apps キャンバスアプリ作成画面が開けない!?無限サインイン編

キャンバスアプリ作成画面が開けない、エラーが発生する場合の対処方について。

 

今回は最もよくあるパターン、無限にサインインさせられるパターンです。

 

複数ユーザー共用で使用しているPC Power Apps を利用しているとたまに発生する問題で、タイミングとしては新規アプリ作成を開始するタイミングで発生します。

 

・他人でサインインしているかのような挙動をする。

・自分のアカウントでサインインしても認証されず、再度サインインを求められる。を、繰り返す。

 

このような状態になることがあります。

 

原因

他のユーザーのログイン状態がPC内に保持されてしまっています。ブラウザの履歴をクリアすることで解消することができます。(プライベートウィンドウで解決することもありますが、確実ではありません。)

また、根本解決としてはCookieを残さないようにしてしまう設定をするのが良さそうです。

 

以下の手順で解決することができます。

 

ブラウザの履歴を削除する

設定から履歴を削除することができます。全期間削除してしまうのが確実です。

キャッシュと Cookie の消去(Chrome)

 

Cookieを残さない設定にする

予め設定しておくことで、問題発生確率を低減することができます。

Chrome を終了した後に Cookie を削除する

 

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Power Apps キャンバスアプリ作成画面が開けない!?タイムゾーン編

キャンバスアプリ作成画面が開けない、エラーが発生する場合の対処方について。

 

今回触れるのはこちらのエラーの対応です。

 

Failed to obtain authoring session token from RP. Cannot read property 'payload' of null

 

エラーの原因

どうもPCタイムゾーンがあっていない、自動になっていない場合に発生することが多いようです。

それでも直らない場合は、キャッシュをクリアすると直ることもあるようです。

 

タイムゾーンを確認する

下記のリンクを参考にタイムゾーンが自動になっていることを確認します。

自動になっていない場合は、自動に設定します。

 

参考サイト(Mac)

参考サイト(Windows)

 

キャッシュをクリアする

それでも直らない場合は、ブラウザのキャッシュを削除します。

 

キャッシュと Cookie の消去

 

上記手順で直るはずです。

 

まとめ

今回のエラーはmacchromeで発生したのを確認していますが、Windowsでも発生することがあるようです。

このエラーが発生したときは、まずはタイムゾーンがあっているか確認してみてください。

Power Apps As 演算子で可読性を向上させよう!

As演算子は、ThisRecord と同じようにレコードを参照しやすくしてくれる演算子です。

この演算子を使用するとコードの可読性が向上するとともに、多重ループの処理を簡単に書くことができます。

 

シンプルな例

ForAll(

    [1,2,3,4,5As Index,

    Patch(SampleDataSourceDefaults(SampleDataSource), { IDNumber:Index.Value } )

)

 

具体例

ForAll(

    colItems,

    Patch(

        DataSourceItems,

        LookUp(DataSourceItems As Item,Item.ID = ThisRecord.ID),

        {

            CostThisRecord.Cost,

            StatusThisRecord.Status

        }

    )

)

 

 

ForAll() での利点

ThisRecord は一番深いネストのレコードを参照することができません。As では各テーブルに名前を設定することで、親階層のループレコードを参照することができます。

また、明示的に名前を指定することでコードの可読性を向上させることができます。

 

Gallery での利点

Gallery.Items に指定するテーブルに名前をつけることで、コレクション化や変数に入れておかなくてもGalleryItemsを参照することができます。

 

Gallery.AllItemsでも同じように参照することができますが、こちらはコントロールの情報も含まれており、ケースによっては使用しにくい問題がありました。これを解決することができます。

 

また、こちらもForAll()と同様にネストでの参照に対応することができます。Galleryをネストしている場合でも、現在のレコードを簡単に参照できます。

実装前は現在のレコード参照はTthisItemのみであり、最も深いネストのGalleryしか参照することができませんでした。これが解決されます。

 

まとめ

As演算子ができる前は実装が難しかった入れ子になったForAll()の実装などが簡単に行えるようになりました。また、名前をつけることで参照しているテーブル(レコード)が明示化され、コードの可読性も向上させることができます。

 

これが扱えるようになればPower Apps の実装の幅が広がります。是非とも押さえておきたい演算子ですね。

 

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Power Automate Desktop 無料版の使い所は!?

先日追加費用無しで Windows10 で利用可能になった Power Automate Desktop ですが、実際の使い所はどういうところなんでしょうか。

 

自分なりに少し考えてみました。

 

無料版の制限事項

まずは無料版の制限事項の確認からしてみます。

いくつかありますが気になる点は以下でしょうか。

 

クラウドフローからトリガーすることができない。

・人力でスタートさせる必要がある。

・コネクタを利用できない。

・管理、共有機能が利用できない。

 

細かく確認したい方は下記のページをご確認ください。

https://docs.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop-flows/setup#sign-in-account-comparison

 

人力作業を自動操作させるメリット

上記のように有償版と比べると少々劣る点もありますが、この中で自動操作化のメリットを見出してみました。

 

・作業の正確性が100%になり、作業ミスが無くなる。

・作業スピードが早くなる。

・実行中、作業者が休憩や他のタスクを行える。

・単調な繰り返しタスクから開放され、生産的活動に集中できる。

・無償で使えるため、試しやすい。

 

理想論も入っていますが、上記のようなメリットが見込めそうです。

従来であれば費用対効果の検討などのステップが必要でしたが無償なら必要ありません。

 

有償版にするメリット

有償版であればこれに加えて更に多くのメリットを享受できそうです。

 

・共有が可能になり、作業者を限定しなくなる。誰でも作業可能に。

・スキルトランスファーが不要になる。

・人力でのトリガーが不要となり、完全な自動化が可能に。

クラウドフローとの連携が可能になり、高度なフローを構築可能に。

 

社内サポートで活用?

サポート対応時など、画面操作や確認して欲しい情報などを伝えずとも、

実行ファイルを共有して自動操作を走らせてもらうだけで解決、なんてことも実現できそうです。

 

フォローアップ情報も自動処理内でメモ帳に指示内容を埋め込んでしまえば、サポートチームの負担も更に減らせるんじゃないでしょうか。

 

ひとまず使ってみよう!

何よりWindows10に標準で付帯されるというのは強すぎます。

まずは無償で使える範囲から、もりもり活用していきたいですね。

 

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Power Fx とは!?

Power Fx というものが発表されました。

ここでは、Power Fx がなにものか整理してみます。

 

Power Fx とは

Power Fx は、ローコード言語です。

今の所 Power Platform 専用言語と思われます。

 

現状では Power Apps のキャンバスアプリに利用されています。

 

今回の発表ではさらに今後のビジョンが示されました。

Power Platform 全体で Power Fx をつかってカスタマイズができるようになっていくとのことです。

 

この流れを作っていく上で言語として改めて Power Apps キャンバスアプリ構築の関数、数式に名前がつけられたと考えると、理解しやすいです。

 

Power Apps キャンバスアプリの数式 = Power Fx

すでに Power Apps のキャンバスアプリを作成したことがある方は、Power Fx をご存知です。

キャンバスアプリの構築に使用している関数、数式が Power Fx です。

 

Power Apps カスタム関数をVSCode等で構築可能に

ここのところのアップデートで、

 

・キャンバスアプリのコード化

Git共有

・カスタム関数機能(コンポーネントの機能強化)

 

などが提供されました。

この Power Fx を利用すると、開発者は強力なカスタム関数をいつも使っている開発環境で構築し、ソース管理し、共有することができます。

ガッツリ関数を書きたい開発者には朗報ですね。

 

カスタム関数以外でも様々な形で活用ができるでしょう。

 

Power Fx Power Platform 全体に拡張されていく

今後24ヶ月かけて Power Platform の他のサービスの構築に利用できるようになります。

UIベースでのカスタマイズには限界がありますが、少々のローコードによるプログラミングで更に強力にカスタマイズすることができるようになるはずです。

 

他のサービスを習得する際のコストも低減され、どこから Power Platform に入っても Power Platform 全体の活用のハードルが格段に下がることになりそうです。

 

Power BI M言語やDAX関数は不要になる?

上記を見るとDAX関数は覚えなくていいのか?となるかもしれませんが、不要にはならないようです。得意分野は異なるため、併用することになりそうです。

 

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参考URL

Introducing Microsoft Power Fx: the low-code programming language for everyone

https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/introducing-microsoft-power-fx-the-low-code-programming-language-for-everyone/

 

What is Microsoft Power Fx?

https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/what-is-microsoft-power-fx/

 

Microsoft Power Fx overview

https://docs.microsoft.com/en-us/power-platform/power-fx/overview

Power Apps や Power Automate に関する仕事のご依頼は下記ページからお問い合わせください。
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